最近は外国の大学へ留学する人がかなり多くなっています。例えば、アメリカの大学へ留学している人は、一九九九年の統計で約四万六八〇〇人ぐらいになっています。この数字は、外国から日本の大学へ留学してきている学生数が約一一万人ですから、日本人が如何に多くアメリカの大学へ行っているかという証しです。お金の面から言っても、地方から東京または大阪の大都会の大学へ入学して生活するのと、メリカ(別にヨーロッパの大学でもよいわけですが)の大学で学ぶのと、それほど差はないでしょう。せいぜい日本と外国への往復の旅費が少々高いくらいのものと思います。もっとも、誰でも外国の大学で学べるわけではなく、ある程度の語学力を必要とします。TOEFLのテストで五五〇点以上の成績が必要となります。それに満たない場合でも、アメリカの英語学校または大学の予備学級へ半年か一年入学して語学力を身につけてから大学へ進学する道もあります。
最近は一年生から入塾させる塾もありますが、ただあまり早くから塾通いを始めると、緊張感がなくなって惰性で通うようになったり、早いうちからハードに勉強すると五年生の段階で挫折したり、あるいは六年生の秋くらいにピークが来てしまい、本番の頃には下降線をたどってしまうなどといったケースがよく見られます。ですから、通塾は早ければ早いほどいいというものでもありません。家で決まった時間学習する習慣がついていれば、あせる必要はないでしょう。むしろいろんな本を読んだり、たくさん会話したりしていた方が、あとで伸びる子になります。そういう意味で、塾通いは四年生からで十分でしょう。次に「どこにするか」ですが、偏差値の高い難関校を目指しているなら、入試問題も難しいので、受験のためのノウハウが蓄積されている大手塾に通う必要があるでしょう。基本問題中心の出題の中堅校だったら、地元の個人塾でもしっかりやれば大丈夫です。
頭のよい人は、ややもすれば問題を頭の中で解こうとします。しかし、これはほんとうに頭のよい人のすることではないようです。ちなみに、天才といわれたアインシュタインは、原子力のさまざまな法則を数式で書いてもらうまで内容を理解できなかったという話があります。このように、人の頭の中は、コンピュータのように整然と整理されたものではなく、もっと複雑怪奇なのです。同じように、優れた企業経営者やトップクラスの技術者は、いつも手帳やノートを身につけていることが多いのです。その場で気がついたことや、思いついたアイデアを簡単な言葉でメモするためです。メモをとる習慣をしっかり身につけているといえます。勉強に、時・所・機会(T・P・O)はありません。机に向かって勉強するばかりが能ではないのです。歩いていても、お茶を飲んでいても、人と談笑していても、勉強はいつでもできます。いってみれば、勉強は「ゲリラ」です。神出鬼没とでもいうのでしょうか。ただ、そこで勉強したことが頭に残らなければ意味がありません。そのためには外からの情報をいつでもキャッチし、頭に残しやすいようにつねにメモをとるようなスタイルがいいのです。