携帯コンテンツ事業者だけは、キャリアがいないことには事業を始めることもできないのだ。その理由は、携帯コンテンツ事業者が提供するコンテンツの利用代金を、キャリアが携帯コンテンツ事業者に代わって利用者から回収する仕組みになっているから。極論すれば、この方法以外に携帯コンテンツの利用代金を回収する仕組みがないというところに問題がある。NTTドコモのiモードを例に説明しよう。携帯コンテンツは、NTTドコモが承認したコンテンツだけを集めた、iモードの公式サイトのメニューに登録されて初めて、利用者から利用代金を回収できるようになる。いくらおもしろいコンテンツでも、NTTドコモが公式サイトとしてメニューに登録しなければ、携帯コンテンツ事業者は利用代金を回収することはできない。最初にキャリアありきなのだ。
インターネットのテクノロジーが発展していくときに重要なのは、そのテクノロジーの発展と、それを利用していく人間社会が遊離しないようにすることだと思います。これはよく、サイバースペースと現実社会は協調することによって、ともに成長していく、というように表現されることもあります。インターネットはそもそもは、蓄積されたデジタル・データを交換・共有するための基盤ですが、人間がもっている財産としてのデジタル・データにどんなものがあるかと考えると、それは文字であったり、画像であったり、映像であったり、音であったりします。これらはすでに蓄積されたものはもちろん、ビデオカメラその他のデジタル・テクノロジーが進歩していくにつれて、保存とか蓄積という過程を経ず、じかにインターネットで交換・共有される可能性がふえてきています。それは「感覚の共有」と言えるかもしれません。いわば人間がもっている五感、とくに視覚、聴覚といったものをそのまま、地理的な制約を超えて共有するような可能性もあります。現にいま自分が見ている画面、自分が聴いている音、こうしたものをそのまま大規模な人と共有するということがインターネットでは実際に行われています。もちろんこうした表現は、従来のメディアでは普通の個人には許されませんでした。しかしそれは明らかに個人の表現として重要ですし、それが自由に共有できるというのは、人類にとって大切なことになるのではないかという気がします。
全業界共通の標準仕様には、ebXMLBPSS26などがあります。ビジネスプロセス定義差別化か標準化かデータ交換のしくみを標準化しながら本業で差別化従来のEDIなどと比べて簡単につながるということは、簡単に接続先つまり取引先を変えられることを意味します。新たな顧客を開拓しやすい反面、既存の顧客が競合他社に乗り換えてしまう危険も増えるわけです。そこで、顧客をつなぎとめるため、本業による真の競争が生まれることになります。現状では、データフォーマットが標準化されていないことを利用して、データ変換ツールなど独自システムを提供することで他社との差別化を図り、顧客の囲い込みを行っているケースがあります。しかし、そのような差別化よりも、業界が団結し標準化によって市場の効率化と新たなビジネスチャンスを創出した方が、業界全体にとってのメリットは大きいと思われます。本業での差別化に注力せざるを得なくなり、その結果、コアコンピタンスを強化できるからです。標準化には、短期的に見るとデメリットもありますが、各業界全体の発展のためには健全な姿だと考えられます。